TOKYO DESIGN STUDIO



Direction, Styling_ Masumi Sakamoto
Photo_Kazuki Nagayama
Videographer_Yusuke Maekawa
Text Maki Sekine
Model_Rikito
Stylist Assistant
Yusuke Mackawa,Wataru Yamada

 


TDS 574 VEG-TAN / ¥30,800
/ TOKYO DESIGN STUDIO New Balance
SHIRT / ¥71,500
SHIRT / ¥81,400
PANTS / ¥42,900 / toogood
EYEGLASS / Y101,200 / OPTICAL
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僕のお気に入り。

今日はちょっといいシューズの話。


ニューバランスの「574」。名前を知らない人でも、形はきっと知っているだろう。プランドの歴史の中でもっとも多くの人に履かれた、代名詞的なモデル。
(さっそく蘊蓄をはさむと、「574」は1988年生まれの代表定番「576」がモチーフになっている。トレイルランやオフロードでの走りを快適にし、ランニングの可能性を広げた名品「576」の弟分的存在として誕生した。)

そんな「574」が、TOKYO DESIGN STUDIO New Balance (TDS) によって再解釈されているのが「TDS 574」シリーズ。クラシックなデザインコードと、本来のクオリティやフィット感はそのままに、デザイン性と最新技術を加えることで、さらなるファッション性と快適な着用感が装備されたのだ。
ティップ(つま先)・サドル(甲)・フォクシング(かかと)という構造は、元祖「574」そのまま。その上で、ダブル・エッジ(靴全周の緑まわり)にコバのディテールを加えたり、アイコニックなNロゴを取り外すという思いきりのよさを発揮して、ほら、ニュートラルでモダンな表情。シャークソールの大胆かつドレッシーな見た目もいい。履さ心地に至っても、滑りにくくクッション性良好で、日常のどんな場面でもコンフォート。このためにビブラム社と共同開発した、オリジナルデザインなんだとか。
(ふたたび少し脱線すると、元来1950年代のアメリカで履かれていたシャークソール。濡れた路面や岩場のための実用的な靴底だったのが、その見た目が英国で注目されて、ヨーロッパで人気を博すようになったというわけ。)

「TDS 574」では毎回違う素材を味わえるけど、この第4弾で使われているのはベジタブルタンニンなめしのレザー。天然皮革でなめしも天然原料ゆえ、どこかちょっと優しげな趣だ。さらにコットンヘリンボーンのファブリックが組み込まれて、クラシックな家囲気も感じさせてくれる。ユニークなコンビネーションながら主張しすぎないアッパーから漂う、奥ゆかしさハイセンス。
そうそう、レザーの経年変化も、これを履く楽しみのひとつ。
そして、太陽光がさんさんと降り注ぐカリフォルニアの大地を思わせるベージュ。脳内に広大な風景が広がり、なんとも開放的な気分にさせてくれる色。このところ内側に向かっていた気分を、ぐっと外へ連れ出してくれるような色。
気分もアクティビティも外へどんどん向かうようになってきた今、僕にフィットするのは、こういうネイチャー的なあたたかみを含んだ酒落心だ。

この新鮮なカラーとテクスチャーを、どんなふうに着こなそう?あれこれ想像しながら、僕はワードロープをかき回す。シューズを主役にするなら、服はやっぱり同じトーンがいいだろう。ほのかにあたたかみのある自のインナーとトラウザーズは、足元のニュアンスカラーの魅力を引き立ててくれる。ちょっと緩急が欲しいから、トップスは春を感じる鮮やかなプリントシャツを羽織って。
ほら、こんなふうに、どうやって履こうかと毎回夢中にさせられる。僕はだいぶこのシューズに惚れているようなのだ。
定番ならではの安心感と洗練された革新性が混じりあう、とっておきの一足。


 

TOKYO DESIGN STUDIO New Balance

Contact: ニューバランスジャパン
お客様相談室
Tel 0120-85-0997

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